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Raspberry Piに「Trimble-Copernicus-II」を接続し制御する
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- 将 有坂
- short bio
- ラズパイやArduinoで電子工作をしてます。
はじめに
Raspberry Piは豊富なGPIOピンを備えたシングルボードコンピュータであり、様々なセンサーやGPSモジュールなどを接続して利用することができます。この記事では、「Trimble Copernicus II」 GPSモジュールをRaspberry Piに接続し、制御する方法について解説します。
1. Trimble Copernicus IIの概要
「Trimble Copernicus II」は、小型で低消費電力のGPSモジュールで、高い位置精度を提供します。シリアル通信を介してデータを送受信し、Raspberry Piなどのデバイスと連携して位置情報を取得することができます。
2. Trimble Copernicus IIの接続
Trimble Copernicus IIは通常、TXD、RXD、VCC、GNDの4本のピンで構成されています。これらをRaspberry Piに接続します。
- TXD: Raspberry PiのRXDピンに接続
- RXD: Raspberry PiのTXDピンに接続
- VCC: Raspberry Piの5Vピンに接続
- GND: Raspberry PiのGNDピンに接続
3. Raspberry Piコードの作成
Raspberry Pi上でPythonを使用してTrimble Copernicus IIを制御するためのコードを作成します。シリアル通信を扱うためにはserial
モジュールが必要です。以下は簡単な例です。
import serial
import time
# シリアルポートの設定
ser = serial.Serial('/dev/ttyS0', 9600, timeout=1)
try:
while True:
# NMEAデータの読み込み
data = ser.readline().decode('utf-8')
# 取得したデータの表示
print(data)
# 1秒ごとにデータを取得
time.sleep(1)
except KeyboardInterrupt:
ser.close()
このコードは、Raspberry Pi上で連続してNMEA形式のGPSデータを読み取り、それを表示するものです。必要に応じてデータの解析や特定の情報の抽出を行うことができます。
4. コードの実行と動作確認
コードを実行する前に、Raspberry PiにPythonのserial
モジュールがインストールされていることを確認してください。その後、コードを実行し、Trimble Copernicus IIが正しく接続されていれば、GPSデータが表示されるはずです。
これで、Raspberry PiにTrimble Copernicus IIを接続し、GPSデータを取得する基本的な手順が完了しました。取得したデータを用いて位置情報をマッピングしたり、他のセンサーと連携させたりすることで、様々なプロジェクトが実現可能です。