- Published on
Raspberry Piに「NovAtel-OEM7」を接続し制御する
- Authors
- Name
- 将 有坂
- short bio
- ラズパイやArduinoで電子工作をしてます。
はじめに
Raspberry Piはコンパクトでパワフルなシングルボードコンピュータであり、様々なセンサーやモジュールを接続して利用することができます。この記事では、高精度な測位情報を提供する「NovAtel-OEM7」をRaspberry Piに接続し、制御する手順について解説します。
1. NovAtel-OEM7の概要
NovAtel-OEM7は、高精度なGNSS(Global Navigation Satellite System)受信機であり、GPSやGLONASS、Galileo、BeiDouなどの複数の衛星システムからの信号を使用して位置情報を提供します。この受信機は、精密な位置測位が必要なアプリケーションやプロジェクトに適しています。
2. 接続手順
NovAtel-OEM7をRaspberry Piに接続するためには、以下の手順を実行します。
電源供給: NovAtel-OEM7に必要な電源を供給します。通常、5Vの電源が必要です。
シリアル通信: NovAtel-OEM7はシリアル通信を使用してデータの送受信を行います。Raspberry PiのGPIOピンを使用して、NovAtel-OEM7とシリアル通信を確立します。
アンテナ接続: NovAtel-OEM7には適切なアンテナを接続し、GNSS信号を受信できるようにします。
3. Pythonスクリプトの作成
Raspberry Pi上でNovAtel-OEM7を制御するために、Pythonスクリプトを作成します。以下は、NovAtel-OEM7とシリアル通信を行い、位置情報を取得する簡単な例です。
import serial
import time
# Raspberry Pi上のシリアルポートの設定
ser = serial.Serial('/dev/ttyS0', 9600, timeout=1)
# NovAtel-OEM7にクエリを送信し、位置情報を取得する関数
def get_position():
ser.write(b'GETPOS\n') # GETPOSはNovAtel-OEM7への位置情報のクエリ
response = ser.readline().decode('utf-8')
return response
# メインループ
while True:
position_data = get_position()
print("Current Position:", position_data)
time.sleep(1) # 1秒ごとに更新
この例では、/dev/ttyS0
を使用してRaspberry Piのシリアルポートにアクセスしています。必要に応じてポートやボーレートを変更してください。
4. コードの実行と確認
作成したPythonスクリプトを実行して、NovAtel-OEM7からの位置情報が正しく取得できるか確認します。
これで、Raspberry PiにNovAtel-OEM7を接続し、Pythonスクリプトを使用して制御する基本的な手順が完了しました。NovAtel-OEM7の機能を活かして、位置情報に基づいたプロジェクトやアプリケーションを構築することができます。