- Published on
Raspberry Piに「MS5803」を接続し制御する
1640文字3分で読めます–––
閲覧数
- Authors
- Name
- 将 有坂
- short bio
- ラズパイやArduinoで電子工作をしてます。
はじめに
Raspberry Piは汎用性が高く、様々なセンサーやデバイスを統合して利用できる優れたシングルボードコンピュータです。この記事では、気圧センサー「MS5803」をRaspberry Piに接続し、制御する方法について解説します。
※ センサー類を安く買うなら → AliExpress 🛒 早く届くのが良ければ → Amazon 🚚
1. MS5803気圧センサーの概要
MS5803は、気圧センサーと温度センサーを組み合わせたセンサーモジュールで、I2C通信を介してデータを提供します。このセンサーを使用することで、気圧および温度のデータを取得することが可能です。
2. MS5803の接続
MS5803をRaspberry Piに接続するためには、I2C接続を利用します。通常、以下のような接続が行われます。
- VCC(赤色): 3.3Vの電源
- GND(茶色): 接地
- SDA(緑色): I2Cデータライン
- SCL(青色): I2Cクロックライン
これらを対応するRaspberry Piのピンに接続します。
3. Raspberry Piコードの作成
Raspberry PiでMS5803を制御するためのPythonコードを作成します。まず、smbus
モジュールをインストールします。
sudo apt-get install python3-smbus
sudo apt-get install i2c-tools
次に、以下のPythonコードを使用してMS5803から気圧および温度データを読み取ります。
import smbus
import time
# MS5803のI2Cアドレス
MS5803_ADDRESS = 0x76
# コマンド
MS5803_RESET = 0x1E
MS5803_CONVERT_D1_8192 = 0x4A
MS5803_CONVERT_D2_8192 = 0x5A
MS5803_ADC_READ = 0x00
bus = smbus.SMBus(1)
def ms5803_reset():
bus.write_byte(MS5803_ADDRESS, MS5803_RESET)
def ms5803_read_adc(command):
bus.write_byte(MS5803_ADDRESS, command)
time.sleep(0.02) # 変換時間待ち
return bus.read_i2c_block_data(MS5803_ADDRESS, MS5803_ADC_READ, 3)
def ms5803_read_pressure_temperature():
# D1(気圧)の変換
adc_d1 = ms5803_read_adc(MS5803_CONVERT_D1_8192)
# D2(温度)の変換
adc_d2 = ms5803_read_adc(MS5803_CONVERT_D2_8192)
# 気圧と温度の計算(適切な計算式を使用する)
pressure = 0 # ここに適切な計算式を追加
temperature = 0 # ここに適切な計算式を追加
return pressure, temperature
# リセットと初期化
ms5803_reset()
while True:
pressure, temperature = ms5803_read_pressure_temperature()
print(f"気圧: {pressure} hPa, 温度: {temperature} ℃")
time.sleep(1)
4. コードの実行と結果
コードを実行すると、MS5803から得られた気圧と温度が表示されます。このデータを使用して、気象情報の取得や気圧の変化のモニタリングなど、様々なプロジェクトを構築することができます。
これで、Raspberry PiにMS5803を接続し、Pythonコードを使用して気圧と温度を取得する基本的な手順が完了しました。新しいプロジェクトに応用して、より複雑なアプリケーションを開発することができます。
※ センサー類を安く買うなら → AliExpress 🛒 早く届くのが良ければ → Amazon 🚚