- Published on
山梨県にリニアは開通しない?中断の可能性と開通の目処
- Authors
- Name
- 孤爪 翔
- short bio
- 99年生まれ。東京シェアハウス暮らしから山梨県に移住。
リニア中央新幹線は、東京と名古屋を結ぶ高速鉄道プロジェクトで、最終的には大阪まで延伸される予定です。このプロジェクトは、時速500kmの超電導リニア技術を用いて、東京から大阪までを約1時間で結ぶことを目指しています。山梨県にはリニア実験線があり、リニア技術の実用化に向けた様々な試験が行われています。
工事の進捗と遅延
リニア中央新幹線の開業は当初2027年を予定していましたが、現在では大幅な遅延が見込まれています。特に静岡県内の工区での工事が進んでおらず、これが全体の遅延の主な原因となっています。静岡工区の南アルプストンネル工事が大井川の流量減少を懸念して着工できていないため、工事の完了時期は未定です。
山梨県内の工事も遅延が発生しており、山梨県駅(仮称)や長野県内の高架橋の完成は2031年を見込んでいます。この遅延の理由として、地元との協議や構造物の設計に時間がかかっていることが挙げられます。
部分開業の可能性
山梨県内では、リニア中央新幹線の部分開業を求める声が高まっています。長崎幸太郎知事は、全線開通が理想であるとしながらも、品川から甲府間の部分開業を歓迎する意向を示しています。これにより、山梨県内の観光や経済活動にプラスの影響を与えることが期待されています。
今後の見通し
JR東海は、静岡工区の工事が少なくとも10年かかると見込んでおり、品川-名古屋間の開業は2034年以降になるとしています[1]。山梨県内のインフラ整備も進められており、新駅周辺の道路やインフラ整備が進行中です。
結論
リニア中央新幹線の山梨県内での開通は、現時点では2031年以降が見込まれています。静岡工区の工事遅延が全体の遅延に大きく影響しており、部分開業の可能性も検討されていますが、全線開通にはまだ時間がかかる見通しです。山梨県としては、部分開業を通じて地域経済の活性化を図ることが期待されています。