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積極的ニヒリズムから見る恋愛がもたらす価値

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    庄 有坂
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    99年生まれ。失敗しないパートナー選びを模索。MENSA会員。

ニヒリズムは、今生きている世界、特に過去および現在における人間の存在には意義、目的、理解できるような真理、本質的な価値などがないと主張する哲学的な立場です。この考え方は、ラテン語の「nihil」(無)から来ており、人間の存在に対する深い疑問を投げかけます[2]。

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ニヒリズムの概要

ニヒリズムには、主に3つの態度があります。

  1. 弱さのニヒリズム(消極的・受動的ニヒリズム): 従来の最高の価値を信じる精神力を失ったために、そうした価値が無意味に感じられるということ。何も信じられない事態に絶望し、疲れきったため、その時々の状況に身を任せ、流れるように生きるという態度。

  2. 強さのニヒリズム(積極的・能動的ニヒリズム): 精神力が高揚し、従来の価値を乗り越えてゆくがために、従来の価値が無意味に感じられるということ。すべてが無価値・偽り・仮象ということを前向きに考える生き方。つまり、自ら積極的に「仮象」を生み出し、新しい価値を能動的に創造していく生き方。

  3. 中心・無関心的ニヒリズム: 絶望すること・能動的になることにもやはり価値はないと考え、弱さのニヒリズム・強さのニヒリズムを否定する。自分では何も考えずに、しかし他者からの干渉も価値がないものだと無視して生きるという、一種の『悟り』のような態度。

ニーチェは積極的ニヒリズムを肯定し、永劫回帰の思想の下、自らを創造的に展開していく、鷲の勇気と蛇の知恵を備えた「超人」になることをすすめました[2]。

積極的ニヒリズムと恋愛の関係性

恋愛において積極的ニヒリズムがどのように関わるかを考えると、恋愛関係は人間の存在に対する意義や価値を探求する場となり得ます。積極的ニヒリズムの観点から見ると、恋愛関係は人間の存在に対する新たな価値を創造する可能性があります。これは、恋愛関係を通じて、自己の価値を再定義し、新たな価値観を生み出すことができるからです。

しかし、恋愛関係において積極的ニヒリズムを適用することは、恋愛関係自体に対する深い疑問を投げかけることにもなります。恋愛関係に対する価値や意義が、他の人間の存在に対する価値や意義と同じであるか、それとも異なるかを考えることが求められます。

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庄 有坂

恋愛哲学を研究 / 失敗しないパートナー選びを模索 / メタ認知IQを提唱

99年生まれ。IQが好きではないMENSA会員。自称ギフテッド。
「"高IQ→ギフテッド"ではない」主張を公に支持するため某IQ団体に入会。
近年の研究対象と関心は行動科学の分野。価値論者。多趣味でインドア。
9年目の一匹狼プログラマー。 自作SNSで思考と日々を更新中。

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